北米・南米シリーズ2012 Day 11: サンパウローマナウス

ホテルで朝ごはんを食べながら、となりのテーブルのブラジル人のおばさまとおしゃべりして、では良い一日を〜とお別れ。
お買い物でもしようかと地下鉄を乗り継いでなんとかという駅まで行き、大きい通りを暑い中ちょっと疲れながら数ブロック歩いたところで地図をまじまじと見たら、目的地と思い切り反対方向に来ていた。前日も同じようなことがあったし、なんだかいつもと違う。旅先で、知らない街の地図をさらっと一回見るだけで、あとは勘で迷わずにさくさく目的地に行けるのが特技だと思ってたんだけど、ブラジルではなぜか勝手が違って、体内の磁石が狂っている気がする。。。何故?と思いながら来た道を戻っていてはたと思い当たる。南半球だからじゃない?

そうよ南半球だからよ、と自分に言い聞かせ続けながら延々と歩き続けて目的の買い物ストリートに到着。どうも調子が悪く、メリッサの店舗に気づかずに素通りしてしまった。havaianasで散々まよってサンダルにリベットつけてご満悦。荷物に余裕があればもっとあれこれ買いたかった!

まだまだ暇だから、また歩いて地下鉄の駅まで戻ろうかなあ、そのあとは美術館でも行ってみるか、とお店を出たらぽつぽつと雨が振り出し、歩くのがちょっと厳しいかんじ。タクシーに乗って美術館にgo。美術館の前で大がかりな集会をやっていて、デモかなにか?とちょっとビビる。
窓口でチケットを買おうとしたら「スリー、スリー」と言われて「スリーね。ちょっと待って」と財布をごそごそ探してたら「ノー、フリー」と言われ、きょとんとしたまま入場0円と書かれたチケットを渡され、エレベーターに乗り込む。ガイドブックを見たら、たしかに毎週火曜は無料と書いてあった。ほほう。
まずは肖像画だらけのフロアに。ふーんと思いながらよく見るとゴヤとかベラスケスの絵なので驚く。上のフロアは、幼子イエスを抱いた聖母マリア、という同じ構図のいろんな画家の作品が並んでいて興味深い。小、中学校の教室に必ずこういう絵が飾ってあったので懐かしいかんじ。
他にはコンテンポラリーの絵とか、ゴッホの絵とか、お金持ちがあれこれ買って集めたよ、的なリッチなお宅のギャラリーをのぞかせてもらっている雰囲気のこじんまりとした美術館でなんか落ち着く。一点、ものすごく好きな絵があった。1900年くらいの絵なんだけど、世界観がそのまんまスターウォーズ。作者もタイトルも失念したのが悔やまれる。
地下では韓国の陶磁器の展示があって、色別のガラスの器コーナーが気に入った。特にピンクのコーナーが素敵。窓の外をみると大雨だったので、しばしピンクのガラス作品たちの前でぼーーーーっとする。
窓の外をちらちら見て、雨が小降りになったかな?という頃に外に出ると、ちょうどぴたりと雨がやんでよかった。美術館の前で集会を開いていたひとたちがちょうどパレードに出発し、なんとなくその後ろをついて地下鉄の駅へと向かう。アフリカ系住民の集会っぽくて、太鼓をぼこぼこ鳴らし、カラフルな民族衣装をまとった陽気なパレード。
またぽつぽつと雨が降ってきたなあ、と思って屋根があるところに身を寄せた瞬間、ものすごい大降りに。しばらく雨宿りねえ、と様子を見ていたんだけど、横から前から雨がばんばん振り込んできて結構つらい。同じように身を寄せていた地元のおばちゃんたちの激烈トークを聞いたり、となりのおばあちゃんに何やら話しかけられてひたすら笑顔だけを返したりして数十分。雨はなかなかやまず、ヒョウまで混じってる。寒い!さっきまで暑くてキャミソール一枚になろうかどうか考えていたところだったのに、いきなりの寒さ。傘やカッパを売りにくる人もいたり(ポルトガル語でも「カッパ」って言ってた!)するけど、それでもたちうちできない嵐に全員足止め。
ちょっと小降りになったかな?というときにおばちゃんたちが果敢に走り出て行ったり、おばあちゃんもバイバイ、とわたしに手を降って近くのバス停にとことこ行ったりで、最後のほうまで粘っていたのはわたしと他1、2名。ホテルの近くにある日系ブラジル人資料館に行きたかったのに、入館時間に間に合わなさそう。
結局1時間以上雨宿りして、まだやみそうにないので、ハワイアナスの紙袋を頭にかざして雨のなか飛び出す。びしょぬれでとりあえず駅のすぐそばのショッピングモールまで行き、なかをぷらぷら。やっと雨がやんで駅から地下鉄に乗ってリベルタージに戻ると、こちらも雨やみたて、という風情。街をざーっと歩いてホテルに戻り、空港行きのタクシーを呼んでもらっている間に、朝食のときに話していたブラジル人のおばさまがちょうどホテルに戻って来たところで、ハグでお別れ。ナイスタイミング。
ホテルの周辺もそうなんだけど、サンパウロシャッター通りが多い気がする。これからワールドカップなどに向けてビジネスが調子よくなっていくといいのになと勝手ながら祈りつつサンパウロを後に。
TAMのマナウス行きの飛行機に乗るといきなり蚊がぶんぶん飛び回っていてビビる。出発前に乗務員がフマキラー的なものをヴアーーーーっとかけて回るんだけど、効いている気がしない。おでこ刺された。
22時過ぎにマナウス着。タクシーで10分ちょいくらいでホテルに到着。昼間はヒョウに降られていたというのに、こちらは熱帯。やっぱり暑いところはいいなあ。