ダイ・ハード4.0

ジョン・マクレーン先輩、お・ヒ・サ!さすがや。やるねえ。最近見た映画の中で、一番笑ったかも。ブルース・ウィリスの不死身っぷりと負けず嫌いかげんに。このシリーズ大好きなので、あえて21世紀の今、べつに新作など作ってくれなくても・・・(おなじくインディ・ジョーンズも・・・ねえ・・・)と思っていたけれど、うまいこと時勢を反映させつつシリーズの面白みも損なわずに出来上がっていたような。『24』というドラマが誕生し、ジャック・バウアーを見慣れた観客が多い現代において、この映画のハードルもずいぶん上がってしまったのではないかしら、と考えながら見ていて、なんだかちょっと『24』を意識したかのような大風呂敷がドーン、ドーン、ドーンと広がっていく壮大な展開に、これ全部回収しきれるのかしら、とちょっと心配になったけど、まあ、なんとかなるものなのだネ。この世に不可能なんてないんだネ。

あと、マギーQ太郎の出世っぷりが感慨深い。香港でのアイドリングののち、今やハリウッド大通りを着実に走りはじめているというか。今回は日本人の役みたいで、ニンジャとか言われてた。あのあたりの罵り言葉も、マクレーンの古臭さが出ていておもしろかった。マクレーンの相方の男子は、最初はいかにもnerdなもやしっこってかんじだったけど、途中からだんだん顔つきがよくなってきてキアヌのように見えてきて、やがてレッチリのアンソニーっぽくすら見えた不思議。

ふと思ったんだけど、中国の古装片によく出てくるあのものっすごい人数の戦闘シーンで、全員が全員マクレーンみたいな不死身人間だったら、映画がなかなか終わらなくて大変だろうなあ。ちょっと見てみたい。あるいは、100人のジョン・マクレーンVS100人のジャック・バウアー、みたいな映画とか。永遠に終わらなさそう。