ファースト歌舞伎

今日は生まれて初めて歌舞伎を見るアメリカ人と一緒だったので、いつもにもまして新鮮で楽しかった。印象的だったD氏の感想:「ゆうれい貸屋」のあと、「さっきのgarbage collector(勘三郎さんが演じた屑屋の幽霊を、英語音声ではこう呼んでいたらしい)の役者と、女の子の幽霊は、親子なんだよ」と教えたら、「へー、あのおばけをやってた女の子は、彼の娘なんだー」と普通にシッチーを女の子だと勘違いしていた。「舞台にいるのは全員男だってわかってるんだけど、やっぱり女の子にしか見えなかったよー」ですって。シッチー、グッジョブ/舌切雀が終わり、「これこそがまさに僕が歌舞伎に求めていたものだ!途中ちょっとオフブロードウェイっぽかったけどね」。
あと、「東京か大阪に、Womens'カブキもあるでしょ?」と言われ、しばしキョトンとしてしまったのだけど、よくよく聞いたらそれは宝塚のことだった。言いえて妙。

終演後はD氏ファミリーのSと赤子Jと合流し、築地で回るお寿司。美味い。銀座をそぞろ歩いていると、Jがベビーカーから身を乗り出して、つぶらな瞳でずーっと私を見つめ続けていた。たまらない。ソニービルのあたりだったかに、美ら海水族館の出張水槽みたいなのがあって、美しい魚たちが沢山泳いでいる涼しげな水槽とおだやかな沖縄民謡が流れる空間が、絵に描いたような都会のオアシスと化していて、とても幸せな心もちに。さらにテラス席的なところで気持ちのよい風に吹かれつつおいしいビールを飲んだり、美男子(1歳)といちゃついたりの完璧な夜だった。

初めての歌舞伎はすっごくおもしろかった!また絶対に見たい!という感想をいただいて、なんとも嬉しくなりました。英語解説の音声は、舞台上のセリフの20秒くらい前に説明があるらしく、笑いのタイミングがズレそうになるのが大変だったとのこと。そうなのかー。