朝からグリーンリボン・ランニングフェスティバルの10kmランに参加。寝不足だし寒いしでレース前にかなりナーバスになりなぜか男子トイレに入りかけ、「あれ?なにか様子がおかしい」と男子トイレの入口でわけがわからないまましばしぼんやりとたたずんでしまった。
走りながら「ああ、やっぱりレースは苦手だ・・・」と考えつづけ、コース内の外苑のいちょう並木を走るのは一週目はまだすこし余裕だったけれども、二周目、三周目になると、銀杏のにおいがより強くなり、いちょうの紅葉がより進んでいるような錯覚さえ。さらに最近つかいはじめたiPodNIKEの距離計測機能のポンコツっぷりが暴走していて、三周目(ラスト)を走り始めてまもなく「目標距離10キロに到達しました」とのアナウンスが。わたしのNIKE上の記録では今日の大会で12キロ以上走ったことになっている・・・。

そんなこんなで心のなかでずっとボヤきながら走っていたのですが、終わってみればはじめて10キロを60分台で走破していました。この達成感がたまらないのですね。1年前は駒沢公園一周2キロを走りきるだけで死にかけていた己の姿を思い返すと感慨深い。ゴールに向かう途中でかなりヘロヘロになりかけたところで、谷川真理さんとハイタッチしてなんか元気が出た。あと、走るのが遅くて得するのは、先にゴールした友だちがゴールで待っていてくれていることだね。そして次のレースは2月のハーフ・マラソンです。未知だわ・・・未知の世界だわ!

夜は、わたしの二十年来のアイドルであるシャルロット・ゲンズブールのライブ。初・生シャルロット!あのささやき声で"Merci"って言われるだけで、ああああ!シャルロット!本物のシャルロットが、今、ここに!とめちゃくちゃ感動してしまった。曲の合間にぼそぼそと話すフランス語にうっとり(理解度5割。ときどきまったく分からなかった・・・)。曲もいいのよね。特に去年でた、ベックがプロデュースしたアルバムが大好きなので、生で聴けてうれしかった。そしてパパンのセルジュ・ゲンズブールの楽曲まで歌ったのでびっくり。

国際フォーラムのあのわりと大きな会場に行ってみて、ここで大勢の人たちの前で歌うなんて大丈夫なのかしら?と、十代、二十代のころの彼女のシャイでナイーブなイメージを思い浮かべて始まる前に心配になったのだけど、なかなかにしっかりしたパフォーマンスで、ああ、シャルロットもわたしも大人になったんだよなあ(なぜか同列)と、しみじみ。