タイ・ラオス旅 Day 4 ルアンパバン

marik2010-11-02

まさこコーチと朝からランニング。しんと冷えた空気と、托鉢が終わったばかりの静かで穏やかな町並みのなかを走るのが、ちょっと気が遠くなりそうなほど最高に気持ちがよい。OL世界遺産ランニングの旅、みたいな企画を売り込んじゃおうかしら。いろんな場所の世界遺産を朝からランニングするだけの旅。ひと気のないメコン川のそばを走るのも心地よい。

とか言いつつ、普通のスニーカーで走っているとちょっと腰に不穏な気配を感じたのと、徐々に汗をかきそうになり、「宿の若干壊れかけたシャワーで一日二度も洗髪をするのは非常に億劫」という理由で、汗をかく前に早々にランニングから離脱したわたくし。

ということでまさこと別れ、ぷらぷらとお散歩。美味しそうな朝ごはんを出しているお店をあちこちのぞいたり、朝もやにけぶるナムカーン川沿いに腰かけてさわやかな空気を胸いっぱいに吸い込んだり、登校するお坊さんたちをチラ見したり。宿に戻り、さわやかな笑顔でランニングを終え身支度を整えたまさこさまとともに、先ほど目星をつけておいた食堂へ。バゲットとサラダと目玉焼きとコーヒーのシンプルな朝食なのだけど、卵とパンがおーいしーい!お店の前に停めてあるトゥクトゥクのラジオからなぜか宇多田ヒカルの"Come Back to Me"が流れていた。何気にラオスにまで進出している宇多田さん。

散歩がてら、ワット・シェントンに入ってみた。ルアンバパンで見かけるお寺にはよく、星の形の飾りもの(この日記のプロフィールに載っけてる写真もそうです)がぶら下がっているのだけど、何かいわれがあるのかな?どれも色使いが可愛いのできゅんとくる。あと、ワット・シェントンの入り口を入ったところに、この星の巨大バージョンのようなはりぼてが高い木の上からぶら下がっていて、宇宙と交信しているかのように風にあおられていたのも印象的。

小麦粉をまん丸でひらべったく成形したものを網のようなものにぎっしりと貼り付けて乾かしているお菓子の作業場などを横目に散歩し、カフェ・タマリンドでスムージー飲んで休憩。とても感じのよいオージーの女性オーナーとちょろっとお話。もう10年くらいこの街に住んでいるそうで、彼女のラオスへの愛情がじんわりと伝わってくる快適で素敵なカフェ。次回は、ここでご飯も食べてみたい。催されている料理教室も行ってみたいなあ。

街の中心地のほうまでつらつらと歩き、食べ物の屋台がずらっと並んでいる前を通ると、昨日フルーツシェイクを買ったお店のお姉さんが、「あ、あなた昨日きたよね!」と、満面の笑みで手招き。やあ、どうもどうもと再びフルーツシェイクをオーダーし、別の屋台でサンドイッチを買って昼食。大きなバゲットにハムなどをはさんだだけなんだけど、さりげなくもしっかり美味しい!

路上のベンチに座って食事しながら通りすぎる人たちをウォッチング。シックなおフランス系の旅人が多い気がする。あと、2、3人で連れだって下校するお坊さんたちの肩掛けカバンがどれもオレンジの袈裟によく映えて鮮やかでおしゃれ。そういえば、お寺の裏とかでお坊さんたちも結構携帯電話でちゃかちゃかメール打っているのをよく見かけて、現代っ子だなあと思うことがしばしば。

スパの予約の時間まで微妙に時間があまっているので、プーシーの丘に上る手前のベンチでしばし読書タイム。さらにお寺に寄り道などしたあと、メゾン・スワンプナームホテルへ。極楽マッサーヅとボディポリッシュにフェイシャルで至福のひととき。

ふわふわふわーとほぐされた状態でメコン川のほうへ歩き、川沿いのレストランで本日のビアラオ一杯目。ボブ・マーリーの歌が流れるなか沈みゆく夕日をうっとり鑑賞。やがて音楽が変わり、おもむろに聞き覚えのあるおじさんのフランス語の声が流れ始め、やにわにムーディなかんじに。これは!まさかのセルジュ・ゲンズブールジェーン・バーキンと一緒に歌っている曲なども。まさかラオスメコン川沿いでシャルロットのお父さんとお母さんの歌を聞くなんて、彼女のライブに行った一週間前には想像もしていなかったよ。こんな素朴な景色のなかで「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」とか流れたらどうしよう、とドキドキしたけど、我々がいる間は流れなくてホッ。

3Nagasで晩御飯。ここはもう、かなりの名店です。ああ!ラープカイが忘れられない!!このホテルの前を通るといつも停めてあるクラシックなベンツが飾りなのか何なのか気になっていたのだけど、お店の人に聞いたらオーナーの車(だったっけ?うる覚え。とにかくホテルのスタッフの誰か)とのことで納得。時間帯によって停まっている場所が微妙にずれていたりしてナゾだったんだけど、ただの路駐だったのね。3Nagasのご飯、はやくまた食べに行きたいなー。

サッカリン通りのワインバーがずっと気になっていて、通るたびに満席だったのがようやくテーブルが空いているときに通りがかったので、ワインをいただく。ルアンパバン、はやくも最終日なのでさびしい。屋台のクレープを食べ、さらにラオコーヒーで暖をとりつつ帰館。ああああ、いつまでもこの街にいたい。