グリーン・ホーネット

面白かった!100点満点評価を行うならば(だれにも頼まれてないけど)、ミシェル・ゴンドリーの映画としては75点、ジェイ・チョウ出演作品としては200点!ゴンドリー作品の非凡な空気感がちょっと薄めだと感じたのだけれど、ある程度大ヒットさせるにはあれくらいのオーソドックスな構成が良いのかな。後味のよいスッキリ爽快な娯楽作でした。もうすでに続編が見たい!シリーズ化しちゃいなヨ!

もうとにかく、チョウ氏がひたすら英語で話しているのが(中国語がたまーに出る)いとおしい。"I forgive you"と、ぼそっとつぶやくところが、なかでも一番ギュギュンときました。バスケ、ピアノ、歌(まさかのGangsta's Paradise!)、カンフーアクションと、ジェイ氏の「ぼくができることいろいろチラ見せしまShow」だった。手先が器用でなんでんかんでんデキる男のカトーが珍しくできないことがあるのだけど、その唯一の弱みが彼が普通の子ども時代を送られなかったことを彷彿させて(深読み?)、上手い脚本だと思いました。ジェイがアクションをがんばってこなしている様子を見ていると、『カンフーダンク』はハリウッドでカンフーの達人を演じるために必要な布石だったのかもしれない、この世に無駄な経験なんてないんだなあ、としみじみ。

クリストファー・ヴァルツの怪演も楽しかった。ただひとつショッキングだったのは、なにげに出ていたエドワード・ファーロングの変貌ぶりでした。