巴淡島/新加坡旅遊 ニ日目 バタム島

にわとりの声で目覚める愉快な朝。よく寝た!母が夜明け前にバスルームに入ったら、中で父がお湯をわかして紅茶を飲んでいたという本当にあった怖い話を聞きながら朝食。前夜と同じレストランで、前の晩にいたスタッフが結構また働いていて、スラマッパギー!とご挨拶。ビュッフェにあったココナッツ味のスチームライスにサンバル(辛いペースト)、炒った小魚とピーナツ、きゅうりなどを乗っけてナシレマ(マレーシアの朝ごはん。大好き!!)もどきを作成。美味しい!!もう、毎日食べたいくらい好き!コーヒーもコピスス(練乳いりコーヒー)でいただく。
食事のあとは日焼け止めがっつり塗ってビーチへ。両親と久しぶりに会ってうと、アイホンでの写真の撮り方を思い出してもらうのに毎回時間がかかるの法則により、今回もシュシュシュシュシュシュという普段聞いたことのない連写音や指の写りこみが多発。。。

ビーチに行くと地元の人たちがきゃいきゃい遊んでて、ぽてっとした体形の男の子がめちゃくちゃ可愛くて釘づけだった。近くの店から流れてくるのはガンズやボンジョビなどの懐かしい好きな曲ばかりで楽しい。海の向こうのシンガポールを眺めながらとりとめのない話をしたり写真撮ったり。自分のカメラでの撮影に夢中になりすぎてピーチチェアごとひっくりかえり、テディベアのようなポーズで撮影を続行する父が面白すぎた。そして謎のタイミングで父に激写された写真が躍動感あってウケる。

ビーチでだらだらしているうちに小腹がすいてきたので、敷地内のシーフードレストランでランチタイム。父が言っていた、かつて桟橋で食事ができたというエリア。今は店内にしかテーブルがなかったけれど、眺めはじゅうぶん美しい。

ふかひれ頼んじゃおっか、とオーダーしたら「昨夜お客さんが多すぎてふかひれ全部うりきれました」とのこと。マジか!ふかひれは諦めて、オーダーはトムヤンクン、エビの炒めたん、カンコンサイの炒めたん。ビンタンビール最高。父がインドネシア語で店員さんにからむのだけど毎回通じなくて笑ってしまう。父は香港や東南アジアの人たちと話しているときが一番生き生きしている。なかなか美味しいし、雰囲気もいいので夜もまたここに来てチリクラブ食べよ〜、ということに。
バタム島は自由経済区らしくて、シンガポールの企業の工場がたくさんあったり、日本の企業も結構入ってきてたりしているとか。私たちがいるのは栄えた地域の反対側にあるらしく、その反対側にあるナゴヤ(日本人が名づけたという噂)という場所が賑やからしいです。

食事のあと敷地内のハーブガーデンをうろうろし。風邪ぎみだったのがついに発熱したと訴える父は部屋に戻り就寝。私と母はプールで読書。椰子の木と小説とプールとピニャコラーダ。暑くなったらプールでひと泳ぎ。嗚呼、人生で一番すきな時間!うっとりしていると、「ぽろぽろぽろぽろ」という無数の聞きなれない音があたりに響き、なにごとかと思ったら、なんかすごい鳥の集団がプールの近くにやってきた!なにこれ楽しい!七面鳥軍団!七面鳥って近くで見るといろんなパーツがびろびろしてて凄味がある。

七面鳥の気配を感じつつ幸せな読書&水泳&飲酒タイムをすごし、部屋に戻ってシャワー浴びてすっきり。ビーチで夕日を見よう!と部屋を出たところで、もしかしたらお昼に行ったレストランからのほうが夕日がもっとよく見えるのではないかという結論にいたり、桟橋へ。正解!サンズの建物もはっきり見えるくらいに近いシンガポールの摩天楼が美しかった。

陽が沈んだところでレストランに入り、チリクラブをオーダーしたら、「昨夜お客さんが多すぎてカニ全部うりきれました」とのこと。またか!夕べどれだけ大盛況だったのだろう。業者に発注したんだけど、今日は来なかったんです〜とのことで、仕方がないのでblack grouperを香港スタイルの蒸し魚(超絶美味)、シーフード入り四季豆、炒飯、カイランの炒めたん。ビンタン・ビール最高。

今宵は疲れもないので、ロビーのラウンジでバンド演奏を満喫。というかお客が二組しかいなくて「お客さんどこから来たの?あ、日本?日本の歌で何かリクエストあります?」と聞かれたんだけど無難な曲がとっさに出てこないね。結局「スキヤキ」を歌ってくれた。いつ聞いてもいい歌でじんわりする。あと、インドネシアの「ブンガワンソロ」とかローカルな歌も。シンガポールでの子ども時代、家族でいろんなホテルのラウンジでバンド演奏を聴きながらお酒(私は傘がささったジュース)を飲むという習慣があり、数十年たっても同じことができている幸せと、なぜかいまだに私の家族がもう一人増えない不思議をかみしめる。いけないいけない。足りないものより恵まれたものだけ数えてヒャッハーするなっしー、ってふなっしーが言ってた。
バンドの演奏が終わったあと、父はメンバーのところに言って話し込んでいて、しばらくして戻ってくると「CD出してないのか聞いたら、今作ってるところだって。まだ買えないんだー」と残念がっていた。それほどまでに気に入ったのね。父イチオシのマジシャンが出てくる前に私と母が部屋に戻ると、ほどなくして父も戻ってきて、「マジシャン今日はいなかった。すごい売れっ子で週に二回しかここには来てくれないんだって」と残念がっていた。それほどまでに気に入ったのね。