巴淡島/新加坡旅遊 三日目 バタム島-シンガポール

本日もビュッフェからナシレマ風のプレートを作成&コピススで朝ごはん。テラス席ではニャンコ先生がおすまし。

チェックアウトしたところで部屋に母が部屋に忘れ物をしたことを思い出し、私が再度鍵をもらって部屋にダッシュする等、相変わらずのどたばたが続く。事前に予約してもらったフェリーの時間に合わせてターミナルまでシャトルバスが出るので非常に楽ちん。バタムビュービーチリゾートホテル、ゆるーい雰囲気がけっこう居心地が良かった。前回の三人旅はバンコクペニンシュラ宿泊だったことを思い出しながら、あれはあれで素晴らしく快適だったけど、このゆるくてチープなかんじも我々には分相応で居心地いいよね、という家族の結論。シンガポールに来るついでにさくっと2泊くらい島でゆっくりするのには非常にうってつけの場所でした。次回はもうちょっとグレードの高い部屋か海際のコテージに泊まりたい。
帰りのフェリーは二階席が吹きっさらしになっていて、これ絶対気持ちいい席に違いあるまいと、一階席に両親を残して一人で二階席にはしごでよじ登る。さえぎるもののないインドネシアの太陽をぎんぎんに浴びながら、朝ぬったアネッサの実力にすべてを賭ける。でもバタムもシンガポールも、この夏の東京に比べたらすごくさらっとしていて気温も低め(30度くらい)で旅行中ずっと快適だった。八月のシンガポールが東京よりも快適だと感じるなんて、かなりの事態ですよ。思えば二月のフィンランドは東京よりも暖かくて快適だったし、東京おそるべし。

マングローブにお別れして出航。海風がめちゃくちゃ心地よく、景色は爽快だし、最高に気持ちのよい航路だった。シンガポールに近づくと船員さんがシンガポール国旗を掲揚。

到着直前に室内に戻り、シンガポールの入国カードをもらい、3人分の書類を記入するアテンド業務も怠りません。Tanah Merahに到着すると、シンガに入国するのに荷物検査が。お酒もちこめません、とか注意書きがあった。確かにお酒とかは特に、物価かなり違いそうだもんね。調子に乗ってビンタン・ビールを買い込んでこなくてよかった。

タクシーでまずは父が滞在していたホテルに寄ってもらう。って、お父さんゲイランに泊まってたの?!と驚いた。宿もご飯も安くて美味いんだよー、と無邪気にゲイラン推しする父。ゲイラン地区はシンガポールにしてはちょっと珍しい、まあ、アジアでいろいろ遊びたい男性には魅惑の場所というかんじのところです。昼のゲイランはまったりのんびり古きよきシンガポールの空気が流れていて、いいかんじ。


父の荷物を積み込んでタクシーは次にマンダリン・オーチャードへ。チェックインしながらシンガポールは初めてですか?とレセプションの美女に聞かれ、小学生の頃と大学時代に住んだことがあって、子どもの頃に引き上げて日本に帰るときにこのホテルに家族で泊まったのよ〜、と言ったら、「あら素敵、何年前ですか?」と問われ答えると、その数字の大きさに美女が絶句していた。月日の経つのは早いものですね。
マンダリン・オーチャードの部屋って暗くて狭いかんじの記憶だったんだけど、広々して見晴らしがよくて快適。バスルームがダブルシンクなのもうれしい。窓からシンガで最初に住んでたフラットが見えて盛り上がる。一番目と二番目の家はオーチャード・ロードのすぐ近くだったオーチャードっ子で、もっとも長く住んで愛着のある二番目の家(大統領官邸のそばという好立地)があった場所は道路になってしまっているのがさびしい。
昼ごはんを食べにサマセットの駅のほうのビルのフードコートに向かう。いろいろよさげなお店が入っているという事前情報があったんだけど、これぞシンガポールなご飯を食べたい身にはいまいちなラインナップで、どうしようか、とうろうろしていたら、父が「さっき通った台湾料理屋にあったちまきっぽいものが食べたい」と言い出した。ビルの入り口付近にあった台湾料理屋の横を通るとき、ハスの葉に包まれた何かを食べているひとがいたのは私も見ていたのだけど、あれもこれも食べたいシンガポール台湾料理か。。。ちょっと気分が下がりながら父に付き合って台湾料理屋に行くと結局ちまきは売り切れていた。。。私はタイガービールとワンタンスープ。違う、これじゃない。
なんか風邪っぽいのがひどくなってきたから部屋で寝てる〜、と言う父と別れ、母と高島屋を散策。シンガポールではドリアンを売ることすら禁止になった、と今回父が言っていたので非常に落胆していたのですが、地下のコールドストレッジ(スーパー)に足を踏み入れた瞬間、ドリアンの匂いがする!と瞬時にかぎとり、こっち、絶対あるはず、と警察犬さながらに生鮮品売り場をうろついていると、あった〜!!今回の旅において父発信のガセネタに15回くらい翻弄されたんだけど、ドリアンあってよかった!あとで食べようね、とうきうきしながら、まずは巨大催事場の月餅祭りへ。

いろんなホテルや店舗の月餅が一同に介した会場は壮観。スタンダードなアヒルの卵入り月餅ってそんなに好きじゃなくて、餡は美味しいのにこの卵黄がいらない、といつもテンション下げながら食べるのが私にとっての月餅だったけれど、最近はいろんな種類があるからほんと楽しい。snow skinとかいう、半生タイプみたいなのも増えてきてるのね。TWGのカラフルな月餅がすごく可愛い!シンガポール航空も月餅業界に参入ということでサロンケバヤの柄のボックスが並んだパッケージがすごい素敵で、味も美味。セットは二種類で、試食ですごく気に入った二つの味の月餅が別のセットに入っていて、欲しいものを選んで買えないうえに他の月餅には卵もどーんと入っているので断念。
月餅祭りに別れを告げ、ドリアンタイム!ドリアンの果肉が二つ入って2000円強。え、ドリアンってここまで高かったっけ?まあいいか。建物内で食べたら確実に怒られそうなので、ニーアンシティの入り口の広場で母とドリアンを夢中で喰らう。至福のねっとり感。

いたく満足したところで次はコーヒー飲みたいね、と再び中に戻りPAULへ。ドリンクについてきたマカロンが美味。高島屋のなかをひとしきりうろうろして、喉が痛いと騒いでいた父のためにワトソンズでおなじみの京都念慈庵複方川貝枇杷膏を仕入れ、ホテルに戻る。すぐお隣だからめっちゃ楽。しばし部屋でごろごろして、夜のプランを練る。いつもの小麦粉工場でご飯たべて、そのあとナイトサファリ行っておこうか、という提案に、それよりホテルで寝ていたいと渋る父。とりあえずご飯だけは行こうと引っ張り出す。
小麦粉工場どーーーーん!

これまでに何度訪れたか分からない小麦粉工場の上にある回転レストラン、今回の旅行で初めて名前を調べてみました。PRIMAなんちゃらとかというお店です。工場の敷地に足を踏み入れる特異性、建物内の小麦粉を生成する匂い、そんな世界と真逆の絢爛な中華レストランの雰囲気、素晴らしい眺めと回るレストランのわくわく感。世界のいろんなお店のなかでベスト10に入る好きな店です。味はふつうだけど。定番でふかひれスープと北京ダックとカイランの炒めたんと炒飯をオーダーしたけど、やっぱり味は極めてふつう。セントサ島のほうで一瞬花火がしゅるっと上がったのが見えて楽しかった。
ナイトサファリに行くのを散々渋ってた父がやっぱり自分も一緒に行くと言う(確実にそう言うと思っていた)ので、タクシーでマンダイ方面へ。タクシー降りて入口に向かう途中で、「チケットは動物園のほうまで引き返して買ってね!」という看板を見かけ、そんなばかなことはあるまいとぐんぐんナイトサファリの入り口まで行ったら、ほんとにチケット売り場クローズしてた。めんどくさい!とりあえず私ひとりで動物園方面に戻りチケット入手。もー、めんどくさい!

中に入るとトラム乗り場の行列が半端ない。大盛況ですね。たしか30分待ちくらいでトラムに乗り、いざ出発。初めてナイトサファリに行ったとき、親友の雅子様がお土産に持ってきてくれたプリッツをかじりながら一緒にトレイルを歩いていたらすぐそばの茂みから動物の不穏なうなり声が聞こえ、ギィヤァアーと叫びながら走って逃げたことを、そして後日その日の昼にトラが檻から逃げていたことを知ったこと(でも開園前に事態は収束したらしいのでうなり声とは無関係なはず)を、ここに来る度に必ず思い出す。あと、ここってナイトサファリっていうかナイト鹿サファリだよな、と毎回思うことを思い出した。鹿系多いよね。ぼーっとトラムで一周まわり、ナイトサファリ撤収。タクシーの大行列に並んで帰路についた。 

二番手でシャワーを浴びていて、ホテルのアメニティのシャンプーで洗髪後コンディショナーをつけたら、つけるそばから溶けていくのが新感覚。つけてもつけてもつるんとしないのでさすがに不審に思って容器を見たら、ボディローションって書いてた。私の前に入浴してた父がコンディショナーと間違えて使用していたらしい。ボディローションを髪につける父。そしてそれに続いてボディローションを髪に塗りたくる娘。己のまぬけさにバスタブの中でひとり狂ったように笑っていたら母が心配して様子をうかがいに来た。