I love Montreal in July 5日目: あとは帰るだけ。

早くもカナダを発つ日。荷造りの最中、メイプルバターのお菓子とか溶けやすいものを保冷剤と一緒に袋に入れて持ってきてくれたり、おかん並みの気働きをしてくれる男子。もう、ほんと、一緒にいると30分に一度の割合で「なんてええ子。。。」と毎日感動してしまう。

モントリオールでよく見かけるこういう家のかんじ、すっごく好き!

近所のレストランでブランチ。めっちゃ定番だけど美味しい!

注文するときにIが「彼女がこの後飛行機に乗らなきゃいけないから、なるべく早めで料理を持ってきてください」とお願いしていたので、サクサク対応してくれた上に、帰るときにお店の人たちが口々に"Bon Voyage!' "Have a good trip!"とか声がけしてくれて温かい。

あっという間に空港に着いてしまい、ぐずぐずと別れを惜しむ。セキュリティを抜けて、外の様子が見えなくなるギリギリまで手を振り合う際に、恋ダンスを踊ってくれるIがめっちゃ可愛い(個人の感想です)。

あとは東京まで直行!という状態が本当にありがたい。直航便ばんざい!機内で観たリース・ウィザースプーンとかオプラ・ウィンフリーが出てる"A Wrinkle in Time"という映画が、面白くなりそうで微妙に面白くなれない感じの不思議な映画だった。
そして“29+1”という香港映画がめちゃくちゃ良くて、おいおい泣いてしまった。日本でも『29歳問題』という邦題で公開されてたよね。

時差ボケ治らない。。。と、ぼーっとしたまま成田に着いてメールを見た瞬間に、数日後の北米出張の依頼が入っていた夏の思い出。

I love Montreal in July 4日目: W杯決勝戦、ビーチそしてカンフーヨガ

Iが朝から近所にコーヒーとパンを買いに行き、さらにめちゃくちゃ美味しいオムレツとスムージも作ってくれた。ええ子や。。。

この日はワールドカップの決勝戦。Iがペルーにいたときに開幕し、モロッコ戦や日本戦をはじめ、面白い試合のほとんどを南米と日本でチャットしながらずっと一緒に見続けていた今回のW杯。決勝戦を同じ場所で一緒に見られるなんて、ただそれだけでしみじみ幸せ。Iはフランスで10年暮らしていたのに(あるいはそれゆえに)フランス最高!大好き!というモードではなく、クロアチアを粛々と応援していた。

クロアチア残念!でもいい試合だった!さ、出かけよう!ビーチへ!ビーチっつても川だけど!

途中のSAQでスパークリングワインをゲット。小さい店舗だったせいか瞬間冷却機がなかったので、スーパーで氷を買ってクーラーボックスにガシガシ入れてスイカと一緒に冷やす。
一時間弱で、Parc National d'Okaという、川というか大きな湖というか、何かしらの水辺に到着。


広い!死海ぐらいの広さ。お酒、ちゃんと冷たくなっていた。

冷え冷えのスイカ美味しい!

水はちょっとだけ冷たかったけど、思いきって浸かると全然平気。海藻がいっぱいで、子どもの頃に五島の海で近づいてくる海藻をぼーっと見ていたらイラ(標準語だとクラゲなのかな?)がたくさんくっついていて、海藻の形にべっとりと太ももを刺されて腫れ上がってめちゃくちゃ痛かったトラウマがあり、「海藻怖い!怖い!」と最初は騒ぎまくっていたのだけど、もちろんここの海藻は無害。太陽にギンギンに照らされて、水に浸かりながらだらだらとおしゃべり。
上がってまたお酒。そして水に浸かる、の繰り返し。スイカをスパークリングワインに入れると更に美味。

海水浴と違って真水だと、水から出たあとも肌がべとつかないのがいい。真水浴を堪能し、帰路に。またTim Hortonsに寄ってフローズン・カプチーノタイム。
帰り道でオリンピック(1976年開催)スタジアムの前を通る。そういえば次の次のワールドカップはカナダ開催(アメリカとメキシコとの共同開催)なんだよね。モントリオールでもサッカーの試合が見られるかも。

帰宅してシャワー。そして、何食べるー?と会議。アメリカンなハンバーガーが食べたいきもちだったので、Burger Royalというアメリカンダイナー風のお店に連れて行ってもらう。サイドメニューはもちろんプティーン。美味!

夜空にうっすらと輝く細い月と金星がめちゃくちゃ綺麗で、よく見えそうな高台まで車を走らせてくれた。トルコの国旗みたいだねー、としばし見とれる。

ビールを買い込み帰宅。『カンフーヨガ』を観ながら飲んでいたんだけど、最後のオチで"Whaaaaaat?"と唖然として爆笑。遠距離デート、なぜかジャッキー・チェンの映画を一緒に鑑賞しがち。

I love Montreal in July 3日目: 梁山伯と祝英台

家から徒歩5分くらいのカフェでショコラティンの朝ごはん。いつものお店のクオリティとまではいかないけれど、これはこれで美味しい。お店の人がバリバリのフランス人だった。
モントリオールに通うようになって、フランス人が話すフランス語と、カナダ人が話すフランス語の違いが聞き分けられるようになった気がする。たぶん。 中国大陸の北の方の人の北京語と、台湾人が話す北京語くらいの違いと似たようなかんじだと個人的には思っています。

夏のあいだほぼ毎週のように国別花火大会が開催されていて、 この日の夜は中国が担当。Iが大好きな"Butterfly Lovers"という曲と共に中国チームの花火が打ち上がるらしくて楽しみ。 Le Rondeという遊園地の1日パスと、中にある特設エリアの花火シートのチケットをIがアレンジしてくれていた。
そこから逆算して、まずダウンタウンに行ってぷらぷら遊んで、それから遊園地で絶叫マシーンに乗っちゃおう!とはしゃぎながら一旦家に帰る途中で、突然気分が悪くなる。 熱があるような、ぞごぞごして節々が痛いかんじ。なぜ!数ヶ月に一度訪れる一番楽しい時間の最中に!!
ごめんちょっと休憩したい、と家でぐったり。ソファに 寝転がると、しんどくて動けなくなる。大好きなLa Rondeで久しぶりに遊べる!とワクワクしていたのに、嫌な顔ひとつせず いたわってくれるIは本当にええ子や。。。 めっちゃいい天気だけど、二人でずっとNetflixでフレンズとかクイアアイとか観てだらだら過ごす。

具合悪いはずなのに「ビール飲む?」と聞かれると「Yes!」と活気づく日本からの来客。「お腹すいた?餃子焼こうか?」と言われると「Yeeeeees!」とさらに元気に。

なんとなく体力が復活したっぽいので出かけましょう!と夕方近くにようやく外出。地下鉄にはじめて乗った!ダウンタウンにつくと、速攻Tim Hortons でフローズンカプチーノをゲットして休憩。いまだかつて見たことがないくらいに人がいっぱい歩いている。と言っても、金曜夜8時ごろの丸の内あたりぐらいのボリュームかな。快適です。
路上でカナダ軍のプロモーションとリクルートのイベントが行われていて、軍人さんがいっぱい。掲示されているポスターにはムスリム女性の軍人が写っていたり、 カナダの多様性を反映したものになっていて素敵。

ザ・日本なホットドッグ屋さんを発見。日本人が英語の母音を強調して話すことを、"Mind Your Language"という古いイギリスのシットコムに出てくるタローという登場人物から学んでいたIは、出逢ってすぐの頃、私がモロッコの首都Rabatのことを「ラバト」と発音したら、「おおおお、タローと一緒だ!」とめっちゃウケまくっていた。なので、Hotdog(ハッドッ)を「ホットドッグ」と普通に日本語 で発音するだけですごくウケてくれる。

この翌週ぐらいにモントリオールでコメディフェスティバルがあるとのことで、"Just for Laughs"のTシャツを着た人たちがセットの設営とかやっていてた。祭りのプロモーションの一環なのか、 シルク・ド・ソレイユっぽい人たちが街中をうろうろしていたり。

近くのショッピングモールでプティーンタイム。体が弱っている時に食べるとあたたかく身にしみる。

もし元気だったらLa Ronde 方面に渡る橋を歩いて渡る予定だったのだけど、体力的にちょっときついので、地下鉄&バスを乗り継いで遊園地へ。橋のライトアップ綺麗。

けっこう時間が迫っていたのでそのまま花火の観客席へ直行。ビール飲みながら素敵な音楽と花火の宴。Butterfly Loversの音楽がめちゃくちゃ美しい。中国語だと『梁祝』、日本語だと『梁山伯と祝英台』というロメンティックな故事らしいです。

楽しかったねーーー!とすっかり元気になったものの、絶叫マシンに乗る自信はなく、子どもがいっぱい並んでいる、ちょっと空を飛ぶくらいの乗り物にだけ乗って満足。 己の体力の衰えを思い知った一日。

クレイジー・リッチ! Crazy Rich Asians

大好物!!原作もめちゃくちゃ面白くて大好きなんだけど、映画版はポップな部分がぎゅっと濃縮されていて楽しく、結末が爽快な感じに変換されていて、たいへんエンターティニング。
ロマンティックコメディの新たな名作が、ハリウッドでアジア人キャストのみで制作されて大ヒットだなんて、画期的すぎる!世の中のいろんなことが後退しているような気がする昨今、少しでも、何かしら、新しいドアが開いているように感じられる幸せ。
大学教授であるヒロインの専門分野が私のボーイフレンドのそれとまったく同じで、あー、知ってる!と冒頭から勝手にときめいてしまった。なるほど、そこでそういう風にセオリーを活用するのか!と、原作とは異なった展開に映画を誘導する手段の一つとなっていて感心。

セリフも楽しくテンポがよく、ゴージャス空間が眼福。シンガポール大学時代の友だちと一緒に観に行ったんだけど、あのように超絶きらびやかな世界があの小さな島のいったいどこにあったんだろうね。。。と遠い目になってしまった。オリバーとかペク・リンの弟に似た同級生が結構いたから懐かしいね、とか。

そしてAwkwafinaとケン・チョンが親子、という設定が最高にときめく!原作では、彼らはニック・ヤンやその一族の存在を知らず、知る人ぞ知る存在の強大な一族と、一代で富を築いた家族との圧倒的な差を読者に推しはからせてしまう、という切ない一面を担っているのだけど、映画ではとことんハッピーで愉快なファミリーで最高だった!お母さん役の人だけが本編の唯一のシングリッシュ・スピーカーなのがなごむ。
ミシェル・ヨー様の美しさと静かな凄みに震える。あと、バーナード役が『シリコン・バレー』のJian-Yangだったのがナイスキャスティング!!
音楽も素晴らしくて(♪まーどにー西陽がー)、Can't Help Falling in Loveが流れるシーンは、ソノヤ・ミズノちゃんの圧倒的な美しさとあいまって涙がほろほろ。
さらに、クライマックスで流れる曲、聞き覚えがあるメロディ。。。と思ったら、Coldplayの"Yellow"の北京語カバー。これか!監督がこの曲を映画に使いたいとColdplayに直訴したというやつ!もちろん、元の歌の意味と黄色人種との関連性はないけれど、「イエローと呼ばれるなら、その色を美しいものにしたい。この歌は我々のアンセウムなのです」みたいな手紙を監督が送ってクリスたちが速攻OKを出した、とかいうエピソードを思い出してさらに泣けてしまった。
ハリー・シャムJr.の登場を待ちわびていたら、え、そこだけ?でもエンディングでがっつり単独でクレジット出てるってどういうこと?というのがなかなかのサプライズ。

ヘアドネーション

ここ数年でよく耳にするようになった、ヘアドネーションという言葉。31cm以上の髪の毛を送ると、病と戦う子どもたちのウィッグを作るのに活用してもらえるという素敵なシステム。一人分のウィッグを作るためには20-30人分の髪の毛が必要とのこと。

わたしは数年かけて背中のなかばあたりまで髪の毛を伸ばし、突然バサッと短く切ってスッキリする、というサイクルを物心ついた時からずっと続けているのですが、切った髪を多少なりとも活用していただける場があるなんてありがたい!と思い、規定の長さ+ちょっと余裕がある長さまでじっと伸ばし続けてきて、今回ようやく実行することができました。
十数年お世話になってるヘアサロンでも希望者が結構いるようで対応に慣れていて、事前にヘアドネーションしたい旨を伝えておくと規定通りに髪を束ねて切ってお持ち帰りさせてくれるのです。

あとは自分で団体に郵送するだけ。送った次の日には、HPの活動報告欄に住所氏名(わたしは匿名希望で掲載してもらった)が載っているという迅速なフィードバック。

久しぶりのショート、首のあたりがすーすーすー。ばってん、髪洗うのが楽で最高!

アントマン&ワスプ

あああああ、楽しかったーーー!アントマン最高!よっ!ご陽気者!これでインフィニティ・ウォーのお口直しができたよ!わーい!!
とご機嫌でエンドロールを見ていたのに。
のに。
のに。。。。。。
マーベルのサディストっぷりよ。。。

あらためて、あの青紫への怒りがこみ上げるよね。

ともあれ、本編はたいそうワクワクして楽しかった!この前久しぶりにサンフランシスコにちょろっと行ったばっかりだったので、あ、この街中の感じ懐かしい!とときめき。そしてマイケル・ペーニャのキュートさにときめき。
ボビー・カナヴェイルってSATCのfunky spunkの男子に似てるよなあ、ともう何年ものあいだずっと気になってたんだけど、重い腰を上げて調べてみたら、やっぱり彼だった!長年のナゾ(でもないか)が解けた!
あと、エージェント・ウー役の人が、”Veep”の微妙にイラっとさせる知事役の人で、出てくる度に笑えた。

I love Montreal in July 2日目: カナダグースに囲まれて

いつものパン屋でおなじみのショコラティンの朝ごはんからスタート。相変わらず美味。

1月に初めて訪れたときは雪に封印されていたモントリオールの街が、30度越えの夏日の元にキラッキラしていて実に美しい。路上にピアノが置いてあって通りすがりの人がタラララっと弾いて去っていくのがウケる。

ちょっと暑いけど、Iのオフイスまでお散歩。同僚にご挨拶したり、Iが論文を書くときに使ってるスーパークールなソフトの使い方を教えてもらったりして遊ぶ。
車まで戻ってくる頃にはもうヘトヘトになるほどとにかく暑い。モンロワイヤルの展望台までドライブして、絶景を眺めながら休憩。

こんなに緑に溢れた光景がモントリオールで見られるなんて!

ジャン・タロン市場に赴き、美しく並べられた地元産の野菜や果物にときめきまくる。もう、めっちゃ楽しい!!





植物セクションも大充実。

庭に植えてリスを近寄らせないようにする草ですって。

市場横にもピアノが放置。100万年ぶりにピアノを弾いてみた。

そーしーてー!オイスタータイム!!
この市場は肉や魚は売っていない(ので、市場特有の匂いがなくてひたすら爽やか)なのだけど、隅っこにオイスターバーがあるのです。真夏の気候で、ほぼオープンエアのスペースに、氷の上にざざっと並べられた牡蠣たち。だ、大丈夫だよね。うん。

プリンスエドワード島から来たやつと、あともう一個、東の方のカナダ産の牡蠣をたっぷりといただく。おーいしーーーー!!しあわせ!もう、連日、四六時中しあわせ!

牡蠣を堪能した後は手作りアイスキャンデー。なんか凝った組み合わせ(ハーブとフルーツとか)のものばかりだった。美味!

ティーン用のチーズが売られていたので今夜のディナー用にゲットして、市場を後に。

前回大雨で歩けなかった川沿いエリアに行ってみよー、としばしドライブ。どうせならピクニックしよう、と途中でビールもゲット。ケベック産のビールってパッケージがいちいち凝ったものが多くて可愛い。

プレリー川の近くに車を停めて、Parc de la merciという公園へ。川を鴨の親子が粛々と泳いでいて可愛い。

あと、なんか毛のあるにょろんとした生き物が川をスイーっと泳いで水中に消えたので、何かと思ったら、ビーバーだった!めっちゃカナダっぽい!
さらに大量のカナダグースたちがやってきて近くに上陸。野生の王国感。

水辺ギリギリの場所でビール飲みながらチーズ食べたりいちご食べたり、野生動物を眺めたり、実に楽しいピクニック。モントリールが一年中この気候だったら人が殺到してしまうに違いない。
さらに近くのちっこい島まで行ってみる。なんだかドラマティックな鉄道橋。

公園の中でテコンドーを練習してるキッズたちを眺めて和んだり、カナダグースの集団に取り囲まれたり、ゴージャスな老人ホーム的な敷地の横を通ったり、結構な距離を歩き回って車に戻る。
Tim Hortonsのフローズンカプチーノが美味しいとのことなので、連れて行ってもらう。スタバの同じようなやつより美味しいかも。Tims、なかなかやりますね。

晩御飯は何にしようかー、と相談しながらスーパーに何軒か立ち寄り。Iがいつも美味しそうなサーモンのお刺身を家でさばいているので、刺身ははずせない!とお願いしたら、カナダ産の超おいしそうな種類のなんちゃらサーモンとかいうやつのパックを発見。ただ、日本みたいに「生食用」とか書いてないのよね。。。
あと、料理上手なモロッコ男子にクスクスをリクエストしたら、まかせろ、と言いながらインスタントの味付きクスクスをゲットしていた。そういうものなのね。

一応、いつも目視でアニサキスはチェックしている、という板前さんが鮮やかな手つきでお刺身カット。日本に来た時にゲットしたご自慢の刺身包丁。いなせな手ぬぐいはダイソーで発見した、お魚大好きボーイにぴったりのおみやげ。

私はサラダ担当で、昼間に買ったプティーン用チーズと桃で、桃モッツアレラ的なやつを作成。
ディナーターイム。

この、クスクスとかライスを丸く成形してお皿に盛るのってIがよくやるんだけど、モロッコではよくあるパターンらしい。お刺身もクスクスも美味!