Kota Kinabalu: Day 4

marik2006-07-11

朝食後、時間を惜しむようにビーチに転がり出て、波うち際のチェアで読書。ずっと神経質なまでに日焼け止めを塗り続けていたのに、前日のシュノーケリングですっかり日焼けしてしまったことに気付き、もうどうでもよくなった。もう、焼けるがいいさ。

シャワーを浴びてチェックアウト。マジェランステラのコーヒーハウスへ行き、ココナッツ味のミルクティをすすりながら休息。席からプールの様子がよく見えたのだけど、パシフィックよりこちらのプールの方が断然ゴージャスかつ楽しそう。宿泊者はどちらも利用できるというのに、チェックを怠っていたことを後悔。マジェランステラは、ロビーも広大な南国風体育館といった赴きで非常にリゾート気分を満喫できそうなホテルでした。パシフィックも楽しかったけれど。

お茶の後はマンダラスパへ行き、マッサージ&フェイシャル。マイルドなマッサージに若干フラストレーションがつのりつつ、顔面をパックされている間に眠りに落ちた。フェイシャルは、きゅうり(あるいはきゅうりエキスの化粧水を含んだコットン。でもきゅうりのつるつる面っぽかった)で顔をこすられるのがスーッとして気持ちよかったりで良いのだけど、岩石のような肩を持つ私には、マンダラスパのソフトなマッサージは今ひとつ合わない気がする。グアムのマンダラでも同じことを感じた。でもまた次回どこかの街でマンダラスパに出会ったら、懲りずに行くことでしょう。雰囲気はすごく良いのだよね。

それでも若干すっきり、顔面もうるおってスパを後にし、パシフィックステラのコーヒーハウス(毎朝ごはんを食べていたところ)で小腹を満たす。またサテー食べた。あと、マレーシアの甘いものの盛り合わせプレート。大好物の、ココナッツやパンダンを使った素朴な甘いお菓子にとろける。この旅では美味しくないものをなにひとつ食べなかった。マレーシア、すばらしすぎる。そうしてまったりしている間も、相変わらずWestlifeの曲が流れていた。これからイナバウアーの歌を聞くたびに、コタキナバルのことを思い出すこと間違いナス。トリートメント後のすっぴんで、日焼け止めも塗らずに外のテラスでいい気になって風に吹かれていたら、さらに日焼けしてしまった。超赤ら顔。

バスのピックアップ時間が近付いたので、荷物を引き取りに行ったら、滞在中にお世話になったコンシェルジェから“Hi,my friend!"と声をかけられ、別れを惜しんだ。観光地には2種類あって、観光客を「お金を落としていってくれる人たち」と見ている場所と、「我々の土地への大事なお客様」として迎えてくれる場所とあると思うのだけど、コタキナバルは断然後者だった。長年のひとり旅経験から、旅先で安易に人の親切を信じすぎてはいけない、というのを自分のルールにしていたのだけど、今回は素直な気持ちで人と交流できた気が。自ずとそんな素直さが生まれるようなあたたかい場所だった。

コタキナバル―クアラルンプール間の飛行機のスチュワードが、清潔感あふれる素朴な華僑男子で、イウ子と二人でひっそりとはしゃいでいたら、日本語の本を機内の置き忘れてしまった。あれ、誰か読んでくれるかな。平安寿子の小説。KL乗換えで夜行便。行きは気付かなかったのだけど、デビッド・タオ氏ご出演の大陸のテレビ番組を放映しているチャンネルがあった。「天地英雄なんとかかんとか」ってやつ。デビタオさんが色々歌っていました。来月KLでコンサートやるからかな?そして悪魔のゲーム・テトリスに激ハマりして、夜行便での睡眠時間は30分。貞子のような、地を這うオーラをはなちながら成田に到着しました。