もう数週間も前のことなんだけど、ツタヤのアジア映画コーナーにいたら、二人組の女性がやってきてDVDをつらつらと物色しはじめ、片方のお嬢さんが「あ、ジェネックスコップのDVDがある!この映画大好きなんですよー。かっこいい人が沢山出てて。私はサム・リーが好きなんですけど〜。あ、『わすれな草』もある!これもめちゃくちゃいいですよー」と興奮して語った挙句に「ふーん。絶対見ないけど」と連れの女性にかわされていた。ワタシ、アナタト絶対ニ気ガ合ウ!オ友達ニナリタイ!と心の中で絶叫しながらそ知らぬ顔で棚の前にたたずんでいた私。いいよね、ジェネックスコップ。そしてわすれな草。

さっきふとそのことを思い出して、Gen-Xの主演3人(ニコ、スティーブン・フォン、阿Sam)が歌う主題歌が突然モーレツに聞きたくなった。検索したら出てきたよ!なつかしいーー。ユー!キャン(ト)!スタップ!ミーィ!これ、作曲はスティーブン・フォンだったかしら?高校生バンドっぽいシンプルなメロディラインと、勢いのよすぎる広東語の発声がなんとも微笑ましい。サム・リーのいっぱいいっぱいな歌唱部分は、いまでもたまにに友だちと真似して爆笑しているくらいウケます。歌はともかく、この頃のサムのビジュアルは100%好みだった。こういう、男前じゃないんだけどクレイジーさと繊細さと愛嬌が合わさって魅力を醸し出している個性的な若手って、中華圏では他に例を見ないような気もする。この映画、主演の3人もナイスだけど、悪っ子チーム(仲村トオル、テレンス、彦祖、ジャンユー)もかっこいいんだよねえ。あと、どうでもいいけど、ジェネレーションXという定義もいまとなってはなんとも懐かしい。