タイ・ラオス旅 Day 8 バンコク

marik2010-11-06

ルブアの朝食ビュッフェもなかなか種類豊富。ポークやベーコンやいろんな肉類を焼いている女子にカリカリベーコンのみをオーダーしたら、「ベーコン、からの?」的なノリで"...and?"と聞いてくるのがかわいかった。
おなかいっぱいになって外出。オリエントンの船着場にもうすぐ到着、というところでエクスプレスボートの笛の音が聞こえたので、土嚢の上を10cmのプラットフォームのサンダルで(お寺に行くのにストラップ付のくつがそれしかなかった)ダッシュしたら、足ぐねった。グネっていった。しかもボートには乗り遅れ、次は20分後だか30分後だかそんなかんじなのでオリエンタルホテルに15年ぶりに潜入。ロビーの様子からして、もう全然おぼえていなかった。

ふたたびボート乗り場に戻り、ようやく乗船。ターティエンで下船し、ワットポーへ。こちらも15年ぶり。お寺のなかに入ると、ガシャンガシャンドゥッドゥ、ガシャンガシャンジャラーンみたいなジャズっぽい音楽というかリズムをきざむ音が流れていて、うわあ、この音楽かっこいいなあとうっとり。

涅槃仏の前面をなつかしい〜と見学し、裏側にまわると、小さな銅製かなにかの壷がいっぱいあって、参拝者がそこにコインを一個一個入れていっていた。わたしが音楽だと思っていたのは、皆がコインを投げ入れる音と、たまに溜まったコインをバケツにざざーっとあける音が融合していただけだったのだ。そういえば、初めてのタイ旅行で撮った写真で、コインを壷に入れようとしている写真があったんだけど、あれってこのお寺だったんだ!といまさらながらに気づく。それにしてもあのはからずも作り上げられていた偶然のリズム、すごく格好よかった。

境内をぷらぷら歩き回り、外に出てやしの実ジュースを購入。おいしーおいしーと嬉々として飲むわたしと、一口でもういいやとおっしゃるまさこさま。東南アジア育ちとヨーロッパ育ちの感覚の差を感じた瞬間。やしの実の汁、おいしいじゃない!

ふたたびエクスプレスボートに。BTSのサバーン・タクシーンのそばの船着場で降りようと思って、えーっとあの船着場の名前は・・・とごそごそガイドブックを開いているところに、料金徴収の女性がやってきて、なぜか威圧的に「フォーティ!フォーティ!」と請求。ボートは14バーツだけど、40バーツだなんて、彼女の発音の問題だよね、と28バーツ分わたすつもりで40バーツを出すと、「フォーティeach!」とさらに高圧的に。ひとり40バーツ?え?え?と訳がわからなくなり、言われるがままにさらに40バーツをわたし、切符をもらうとそこにはもちろん一枚14バーツの表示が。んーーーーと思っている間に彼女は満員の客のなかをどんどん遠くに。まあ、一人100円未満のことだからなあ・・・と思いつつも、暑い中さんざん待って乗ったぎゅうぎゅうのボートとタクシーが同じ料金というのが腑に落ちない。

しばらくして遠くにいる徴収係と目が合ったので、無言で手招き。近づいてきた彼女に、「さっきあなたに乗船料二人で80バーツぶん渡したんだけど、ほんとは二人で28バーツだよね」と言うと、「はぁ?」と言うので、ほら、この切符には14バーツって書いてるでしょ。あなたは一人40バーツって言ってたみたいだけど」と言うと、ちょっともぞもぞしはじめ、「さっき80バーツ渡しちゃったからおつりを待ってるんだけど、まだ?」と無邪気に言うと、「ソーリー、ソーリー」と差額分のおつりをさっさか渡して去っていった。旅行初日のタクシーもそうだけど、金額の問題ではなく、日本人チョロい、と思われるのがとにかく気に食わない。負けず嫌いな部分をめったに表に出さないわたしですが、観光客をばかにした乗り物系の不正だけはとにかく負けたくない気持ちになってしまう。

お土産の補充にホテルからそう遠くない場所にあるNARAYAへ。あの場にいるとついつい、サテンのバッグもいいかもねえ、と思いはじめ、着物を着たときにさらっと持つのによさそうなちっこいバッグを、買おうかなあ、どうしようかなあ、と迷っていたら、まさこさまがお買い上げしてプレゼントしてくださいました。感謝。

通り道にある牛乳のお店(台北牛乳大王みたいなの)で人工的に甘いミルクを飲んだり、スーパーに寄ったり、通りすがりのフットマッサージのお店に入って爆睡したり。そして小腹がすいたので、タイ料理のなかで一番すきかもしれない汁ビーフンを食べたり。美味い。
ちょっとお茶が飲みたくなったのでふたたびオリエンタルホテルに行ったものの、テラス席は満席とのことなので、ペニンシュラの船着き場まで行って対岸にわたり、ペニンシュラのリバーカフェへ。快適なソファ席で、おつまみの豆類を狙うハトやスズメをお共に、スイカ味のモヒートを飲みながらのんびり。ペニンシュラ、なつかしいし落ち着く!

ホテルにもどり、さくっと荷造りのめどが立ったところで今度は屋上のスカイバーへ。スタッフに"It's great to see you again!"と言われた。前日ちょろっと立ち寄っただけなのに、覚えていてくれたのね。60何階かの絶景ポイントからくれなずむバンコクを眺めながらお酒。

バーを後にし、ロビンソンでid:whitestoner氏と待ち合わせ。ちょう久しぶり!!ご挨拶も早々にMKになだれこみ晩御飯。タイスキ大好き!久々の白石さんとのトーク、楽しかった!タイの全県ツアーの話なども興味深く。
お店を出て、Changを飲みながらホテルへとぷらっと歩いていく途中、どこかのお店で裸エプロン(わりとよくいるみたい。もちろん下着は着用しているようです)でほほ笑むおじさんを目撃して感激。ちょっとした裏道の素朴な光景がたのしい。やっぱりバンコク好きだなあ。
白石さんとバイバイしてホテルに戻り、さらに荷造り。バックパック、本気でカッチカチ。翌日は日本に戻ることを思うととたんに心が鉛のように。ううううう。
しかしながら、この数カ月のめまぐるしさや忙しさでぐだぐだにもつれていた心が、この旅でスーッとほぐされ、あらためてきれいな毛糸玉にまとまったような快さをかんじたのでした。たのしい旅に、よき友に感謝。