タイの島めぐり&香港 五日目:タオ島

はじめてのスキューバ挑戦の日。ホテルまでお迎えに来てもらい、一旦ショップまで行ってウェットスーツの試着などをした後、昼ごはん後に集合ということでサイリーの街をぷらぷら。街に出たついでに旅行代理店でサムイ島に戻るフェリーのチケットを買ったり、カフェでwi-fiを拾いながらランチしたり。ビーチからは離れているけれど、ダイビングメインならなかなか過ごしやすそうなエリア。
タオ島のメインの交通機関は軽トラックの荷台がメジャーっぽい。他のダイバーやインストラクターたちと荷台にみっしり乗りあってフェリー乗り場へ向かい、小さな船に乗船し、ナンユァン島の沖へ。シュノーケリングでも足のつかない深さのところからいきなり海に入るのが苦手だというのに、足のつかないところでいきなり重いタンクを背負っている状態が、もう、怖くて怖くて。とりあえず足がつく深さのところまで泳ぎましょうと、体格はほとんど変わらない女子インストラクターにひっぱってもらいながら必死のパッチで浅瀬を目指す。
ほうほうのていで浅瀬にたどり着き、水中でのサインを習い、マスクに水が入ったときの対処法などを演習するだけでもあわあわ。呼吸したときに自分から発せられる泡の量の多さにすらビビってパニック。
すこーしずつ深いほうへと泳ぐも、すぐにあっぷあっぷして顔を出して、インストラクターにつかまっての繰り返し。結局、スキューバ・ダイビングの装具で水面を泳ぎながらシュノーケリング状態でしばらくすごし、今日はもうこれでいっぱいいっぱいかもしれませーん、とインストラクターに弱音を吐きまくり。水中メガネに水が入るし鼻にも水が入ってくる!鼻がめっちゃ塩っぽい!と騒ぎ、インストラクター嬢の水中メガネと変えてもらったらこちらはぴたりとフィット。
やがてあまりにも海中がきれいなのと、ためしにやってみた耳抜きが意外と簡単にできたのに気を良くし、徐々に徐々に潜航。なかなか楽しいではないですか。やっぱり水面だけから見るのと、潜って見るのでは、海の印象が全然ちがう。これはなかなかよろしい。
そして突然に我にかえり、「あ、今、わたし、なんか海の底のほうにいる」と思った途端に恐怖心がよみがえり、あわてて「上がりたい」のサイン。一気に上がっちゃいけない、というのがまた恐怖をあおりますね。
なんだかんだで気づくと船のすぐそばまで泳いでやってきていた模様。タンクを背負ったまま船に上がろうとしたらあまりの重さにへたってしまった。
他のダイバーたちはもう一本もぐるとのことでインストラクターも一緒にまた海へと戻ったので、船の上でひとりでボーーーー。雨が降ってきたので船のなかでボーーーー。ダイビング、また今度どっかでやってみてもいいかなあ、などと考え始める。
全員もどってきたところで港へと戻り、サモサ売りから買ったサモサを食べてみたら旨い!同乗しているメンバーがほとんど韓国人だったので、マシッソヨと言ってみたらちょっとウケた。ショップで全員降りたあと、わたしだけホテルまでまた送ってもらいたどり着くころにはざんざん降りの雨。レセプションから部屋に戻る道程でダイビングしてたとき以上にびっしょびしょ。シャワーに飛び込んでほっと一息つくと、もう部屋は真っ暗だし雨はひどいし、ルームサービスを持ってきてもらうのもはばかられるほどの豪雨。こんなこともあろうかと買っていたトムヤンクン味のカップヌードルの出番!そしてシャンパンを開けて、暗い灯りのなか本を読みながら夜は更けていくのでした。