ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書/リメンバー・ミー/ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル

メリル・ストリープに『プラダを着た悪魔』のミランダが復活降臨して、居並ぶ男性たちが泣きながら家に走って帰ってお布団に潜りこんで咽び泣きたくなるくらい痛烈な一言を早くお見舞いしてくれないかなあ、とギリギリしながら見ていましたが、また別のクレバーさと強さをもってして決断に至る彼女の姿に胸が熱くなりました。しがらみや圧力や屈することなく、忖度せず、まっとうなことをまっとうに行うことの尊さが、今のモヤモヤしたこの国に生きる我々にもめっちゃ響く!って思ったけど、届かない人には一生届かないのだろうなあという諦念。
ブレイキング・バッド、ベター・コール・ソウルのみんな大好きソウル・グッドマン役でおなじみのオデンカークが素晴らしかった!

今年のアカデミー賞ガエル・ガルシアマルケスくんが濡れた子犬のような目で危うげな音程でRemember Me'を歌う姿に、ガエルくんどうした?罰ゲーム?!しかし可愛い!とときめきまくっていたのですが、本編で彼の役柄があの歌を歌うシーンがちゃんとあったのね、と納得。ピクサーって、最初からあからさまにわかりやすい悪役ではない悪役をちゃんと描くのが上手いよなあ、と思う。子どもがこういう悪があるということをちゃんと認識して置くのって結構大事なのでは。
しかしこのお話、いくらフィクションとはいえ、一人っ子で独り身の人間にはかーなりヘビーで、思わず己の死後に思いをはせてしまうのですが、友だちにその感想を漏らしたら、「私とmarikちゃんが一緒に写った写真を飾るよう、うちの娘に言い聞かせておく」というありがたいお言葉をいただいて感涙。あとは、こういった友人たちの子どもたちの記憶に忘れがたい記憶をなるべく多く焼き付けるよう奇行に勤しむべきか。

女子高校生の心を持ったジャック・ブラックと、地味な男子高校生の心を持ったロック様を映像にしようと考えついた人、天才 !もう、6時間くらい見ていたかった可愛いジャック・ブラック。あと、人を傷つけない笑いの作り方がものすごく上手いなあと心底感心しました。