北米・南米シリーズ2012 Day 6: ボリビア二日目 ラパスーウユニ

marik2012-11-15

5時半起床。頭痛とともに目覚めるこの感じ、なつかしい。高山病の幕開け。。。チェックアウトしてタクシーに乗り込み、ふたたび4000m超えの世界におはようございます。アマゾナス航空のカウンターにて、時間のみならず搭乗する空港も変わりました。そこまでの車はこちらで準備するので10時半になったらまたここに戻ってくださいね、と言われる。この、標高の高い場所にあと4時間も。。。と気が遠くなった。
空港のなかのカフェで朝ごはんを食べ、そこらへんのベンチでまた仕事。たぶん、わたしの人生のなかで一番薄い空気のなかで仕事をしたひとときだと思う。そしてお手洗いが1階下にあるので、そこに降りていくだけでまた心臓が尋常ならぬ波打ち方をするので、用を足すのも命がけ。
約束の時間を大幅にすぎたころ係員が適当にそこらへんにいる人たちに声をかけはじめ、あれ?と思っているうちにどーっと移動しはじめたので慌てて追いかける。ぼんやりしてたら置いてかれる!確実に!
ミニバン2台に分譲し、さらにバンの屋根には乗客の預け入れ荷物をぼんぼん積み上げて出発。車で10分くらいの空港、と言われたんだけど、そんなにあちこちに空港があるものなのかな?と思いながら渋滞にハマりつつたどり着いたゲートにはミリタリーがどうこう、みたいな文字が書いてあって驚く。軍事施設?その割にはなかに入るひとたちのIDチェックはなし。しかも中には子どもが遊ぶような滑り台などの遊具が置いてあってナゾ。
ほかの乗客と話していると、結局、私たちが乗る予定のアマゾナスのフライト自体がキャンセルされて、TAM航空に振替になったらしいことが判明。ボリビアのTAMは空軍の経営で、我々がいる空港はやはり空軍の敷地っぽい。なぜかコカコーラ社の塗装のかわいい飛行機とかが駐機してあって面白かった。
乗り込んだ飛行機は初めて見るタイプの軍用機っぽい質実剛健なもの。これがなかなか揺れて、生まれて初めて飛行機酔いをしてしまった。
永遠とも思える時間(たぶん1時間)をかけて、ウユニに到着。たぶん、今までに見てきた空港のなかで一番シンプルな空港だったと思う。
ホテルまでの足はとくにアレンジしておらず、タクシーで行っちゃえばいいよね、と思っていたのだけど、まず、タクシーが見当たらない。一緒に乗って来た人たちはみなめいめいの宿泊先やツアー会社からのお迎えの車に乗っていなくなり、残ったのはバスっぽい乗り物だけ。ガイドブックを見たら、街までバスで行って、そこでタクシーを拾えばいいと書いてあったので、ラパスの空港で仲良くなったブラジル人カップルとともにバスに乗り込む。
荒涼とした景色のなかを走り10分ほどで鉄道駅などがある街の中心地に到着。わたしが予約したホテルは、たしかここから車で40分くらいの場所にあるらしい。これからホテルを探すというブラジル人と別れ、タクシーを探し始めるも、どれがタクシーかもわからない!土産物屋で「タクシー、ノレル、ドコ?」と聞くと、「ほら、そこに止まってるでしょ」と反対側の道路を指差すので、行ってみるとたしかにtaxiって小さく書いてる車が3台くらい並んでる!やったー!でも、どの車も運転手がいないよ!
一度、ちょうどお客さんを降ろしたタクシーがいたので、おじいちゃん運転手に「コノホテル、イキタイ。バショ、ワカル?」と聞いたら「知らん」と言われて撃沈。乗れるタクシーが一台もないことに徐々に焦燥感を覚え、ホテルに電話。「今ウユニの街にいるんですけど、タクシーが全然つかまらないので、ホテルから車を出してもらうことはできますか?」と聞いたら、まず、「え!予約はキャンセルになってますよ」と言われてめちゃくちゃ焦った。「いや、確かに一度キャンセルしたけど、そのあとにもう一度予約しなおしたんです!!」と必死で訴えると、「まあ、お部屋は用意できますよ。大丈夫です」と言われて安堵。
近くに姉妹ホテルがあるので、とりあえずそこに行ってください、あなたが着くころにそのホテルに電話を入れます、と言われる。そのホテルの名前がややこしくて、発音を必死で耳でコピー。通りすがりのひとたちに「○○ホテルはドコですか?」と聞きまくりながら歩く。必死なので、ほぼテレパシーで「ここから3ブロック行って左に曲がって」とかスペイン語で言われているのを理解。でも自分の理解が不安なのでいろんな人に聞いて裏をとりつつ歩いていたのだけど、ひとりだけ「こっから先にはホテルない。あっち」と言ったおじちゃんがいて、一旦コースアウト。途中で絶対おかしいと思ってまた通りすがりのひとに聞いてもとの場所に戻って、などと右往左往して、どうにか教えてもらったホテルに到着。ちょうど、わたしが電話したホテルのひとからフロント宛に電話が入って、この日本人のためにタクシーを探してあげて、と言われていた様子。
で、フロントのひとに「そう、Aホテル(仮)に行きたいんです」と言ったら、「え!Bホテルじゃないんですか?」と言われ、頭のなかが????・・・・!!!!となる。
説明しよう。
わたしが予約をしているのはAホテル。旅行を計画していたとき、Aホテルに予約を入れようとしたら、希望の日程が取れなかったので、その次によさそうなBホテルに予約のメールを送ったら、まず予約の手付金を送金してとのメールが来て、なんだか面倒だなあ、としばし放置。そうこうしているうちにAホテルが予約可能になり、そちらを予約。そして日程を追加しようと思い、一度予約をキャンセルし、すぐに日程を追加した内容で再度予約。そうこうしているうちにBホテルから予約の件どうする?とメールが来たので、すみません、旅行をキャンセルしたので(噓)、予約も取り消しでお願いします。またの機会によろしくお願いします、と返事。
そして、その日、移動のつかれと焦りで錯乱したわたしは、あろうことか、たまたまガイドブックに並んで載っていたAホテルとBホテルの電話番号を間違えてかけ、噓ついて予約を取り消したBホテルに必死でサポートを要請していたのでした。。。申し訳ございません。
クリスマスに本命の男子Aくんとの約束ができるかどうかわからないからとりあえず約束しておいたBくんに、やっぱりAくんとのデートにこぎつけたのでどうしても家の用事で出られなくなったとBくんに言って約束をキャンセルしたあげく、クリスマス当日に「Aくん見つかんなーい☆。どこにいるのお?」とBくんに間違って電話してしまった女、というかんじですね。
目の前にいるホテルのひとに、ホテルの名前を間違ってしまった、と説明し、でもとにかくタクシーは必要なんです!と食い下がり、別に縁もゆかりもないホテルへと向かう客のタクシーを探してもらってしまった。しかもBホテルに事情を説明しておいてもらえますか?とまでお願いする最低なわたし。重ねがさね、申し訳ございません。
どうにかこうにかAホテルまで行ってくれるタクシーを確保し、お世話になったホテルC(仮)のひとに感謝しながらウユニの果てを目指す。
荒れ果てた大地をゆっくり走るタクシー。途中でアルパカかラマか、どっちかの集団に二度ほど遭遇。かわいい。
すれ違う車はランドクルーザーばかりで、町中仕様のタクシーで走ってもらうのは申し訳ないほどのワイルドな道をとことこと進み、ようやく、Aホテルに到着!!!長かった・・・・・・。
ということで教訓:ウユニ塩湖ちかくのホテルに泊まるときは、必ず事前に車を手配しておきましょう。
なぜこのホテルにしたかというと、塩でできているのです。壁も床もベッドも。バスルームはさすがに普通の作りだけど。こぎれいで愛らしいつくりの塩のホテル。
塩湖ビューの部屋にしたので遠くに広がる白い世界が垣間見えてわくわくする。塩湖の向こうに沈む美しすぎる夕日を見て、苦労してはるばるやってきた甲斐があった、としみじみしたのでした。ただ、到着してほっとした瞬間から、高地にある空港への長時間の滞在と、ウユニに着いてから依然標高が高いなかで重い荷物を引きずりながら早足で右往左往して騒いでいたつけが一気に出て頭痛吐き気に襲われぐったり。

夜ご飯のとき、飛行機で一緒だった日系ブラジル人親子と再会。着いてすぐに塩湖の見学を終え、明日の朝にはもうラパスに戻るんだけど、また出発時間が変更になり、予定よりずっと早い出発になった!と言っていた。アマゾナス!

しんしんと冷えるなか、頭痛とともに就寝。