北米・南米シリーズ2012 Day 22: ニューヨーク

朝食のレストランがめちゃくちゃ混んでいたので、シリアルやらヨーグルトやらもらって部屋に戻り、窓辺から街を見下ろしながら朝ごはん。こっちのほうが楽しい!
ホットチョコレート片手に街に出て、まずはLate Show with David Lettermanのスタジオに。前日にブロードウェイを歩いていてこのスタジオを発見したのだけど、番組の観覧応募(抽選)がここでできるらしい。わたしの滞在中に一日だけ収録日があったので、いちおう応募してみようかなー、と思い。アメリカのトークショーでは、レターマン氏のこの番組が一番好きなのです!10時から受付開始で、5分前くらいに着いたらすでに二組並んでいた。時間ジャストにドアが開いて、にこやかなスタッフたちがお迎え。応募用紙に必要事項を記入して係の人に渡すと、「この番組見たことありますか?」「日本ではやってないけど、旅行に行った先で見たりしてます」とかそういうやり取りがあって、当選したらホテルの部屋の電話に伝言を残してもらうということで応募完了。結局連絡来なかった。残念!次回行くときにまた挑戦しよう。

次にMarquis Theatreのボックスオフィスに。ブエノスアイレスにいるときに、日本に帰ったら『エビータ』を見直したい、とずっと思っていたんだけど、わたしはアントニオ・バンデラスが苦手で、あの映画を見たときチェ役の彼がいたるところに出没しては歌いだすのでげんなりし続けたことを思い出してちょっと気が進まなかったのです。が、これも前日ブロードウェイを歩いていたらエビータ上演中の看板を見つけ、しかもリッキー・マーティンがチェ役で出演中とのことで、これは見るべし!と思った次第。南米をうろうろしている間に南米の男子たちはなかなか素敵だと思うようになり、これまで一重の薄顔の東洋人男子一辺倒だった自分の嗜好に変化が生じたことに気づいて戸惑っていたのですが、まさかリッキー・マーティンにまで食いつく日が来るとは!

この日のマチネのチケットを無事に入手し、タイムズスクエア五番街をあれこれ見て回ってちょこちょこ買い物してはホテルに荷物を置きに行ったり。歩道でモミの木が売ってたりして楽しい。

劇場に入ると後ろの席に座っていた日本人男性が連れの方たちにミュージカルの説明をしていて、「有名な歌手が出てるらしいよ。ミッキー・カーティスだったかな」という発言にびっくりして思わず振り向いてしまった。ミッキーなの?リッキーじゃなくてロボジーなの?マジでミッキー・カーティスだったらけっこうダメージ大きい・・・と、めっちゃウケながらおびえていたけど大丈夫!ちゃんとリッキーが出てきた!

映画で一番すきだった”Another Suitcase in Another Hall”が、実はエビータの歌ではなく、彼女がペロンをものにしたときに追い出された、ペロンの愛人が歌っていたのが衝撃だった。このくだりは特にエビータの鬼畜っぷりが際立ち、追い出された女の子が切々と歌うこの歌がぐっと身に染みた。最後の”Don’t ask anymore”のフレーズを歌うリッキーにメロメロ。
エビータの、これぞ、という男性を見つけたときの綺麗売りの見事さに感服し、ばらまき政治の是非について考えさせられ、そして、もう、舞台の上のブエノスアイレスがすでに懐かしくてしょうがない。ブエノスアイレスが恋しい!アルゼンチンの国旗をみるだけでキュンとする。

カーテンコール終了後、こちらの舞台でもブロードウェイ俳優組合か何かの募金をつのるスピーチがあり、さらにリッキーが自分が設立した基金の話をはじめ、勢いがついてスペイン語でベラベラベラーと話していたのがかわいくてキュンとする。

終演後ホテルに戻り、大好きな友だちと待ち合わせ。7年前にNYに嫁入りしたNちゃんとの久々の再会!相変わらず美しい。仲間内ではSATCにおけるサマンサ的存在だったNちゃん。わたしが、リッキーかっこよかった!と言ったら「リッキー・マーティンなんて写真見ただけで排卵してまうわ」と、いきなりの名言を放ち、やっぱりわたしの大好きなNタンだ!とウケた。

地下鉄のなかで、秘蔵のガリガリ君のバッグに入れたお土産を進呈。地下鉄に揺られながら小声でガリガリ君の歌を歌う。

チェルシーマーケットに向かい、ミートパッキング・ディストリクトにあるSpice Marketへ。ジャン・ジョルジュのお店で、アジアン・フュージョンがテーマ。めっちゃおしゃれ。シンハで乾杯して久しぶりのアジア料理を満喫。久しぶりに気の置けない友だちと馬鹿な話をだらだらと話しながら美味しい料理を食べる喜び。
お店を出た瞬間、ズドドドドっと階段落ち。ひざなどをしたたか打ち付ける。この旅に出てからずっと平べったい靴ばかり履いていて、この日ちょう久しぶりに10cmヒールの二―ハイブーツでお出かけしていたのが原因かと思われます。「いまの、蒲田行進曲やろ?」とNちゃんから即座につっこみ。その後ずっと階段の上り下りは「手すり持って!」と毎回注意を受けた。
地下鉄でタイムズスクエア方面に戻り、アイリッシュパブで飲酒。ご機嫌でブライアントパークや市立図書館のほうまでお散歩。市立図書館でロケした映画というとSATC映画版の結婚式の場面を思い出すのと同時に、ゴーストバスターズを思い出しちゃう!

ふたたびタイムズスクエアに戻り、M&Mの店とかトイザらスとか、0時をまわってもがんがん営業しているのに驚きながら店内で遊びまくり、スターウォーズのコーナーでライトセーバーがどうしても欲しくなって買ってしまった。店員さんに「乾電池別売りだけど一緒に買わなくていい?」と聞かれ「うん、大丈夫」とスルーしたものの、バットマンやエルモやスパイダーマンなどのコスプレをして観光客と写真を撮る仕事をしているのぼせもんたちがうろうろしているタイムズスクエアを歩いていると、不意にここでライトセーバーをかまえて写真を撮りたくなり、「光らない!ライトセーバーが光らない!電池かえばよかった!」とひとりで騒ぎながら、ジェダイ気取りで写真撮影。

もう1時近いけれど、まだまだしゃべり足りない!と、アップルビーに入ってモヒートを飲みながら3時頃までくだらない話をし続けてゲラゲラ笑い続けていた。こんなに遅くまで外で遊ぶのって、最近は東京でもやってないというのに、さすが旅先のテンション。ポートオーソリティ・バスターミナルのそばを通りながら、20年近く前のマンハッタンだったら、夜中の3時にポートオーソリティのあたりとか怖くてとても通れなかったのにねー、としみじみ。ほんと、安全な街になったなあ。Nちゃんにホテル前まで送ってもらってバイバイ。最高に楽しかった!