本日帰ってまいりました。25日間のやや長めの旅、今までで一番濃厚で滋養にあふれた旅行だった!もしも私が2、3歳の幼児だったら毎晩はげしく夜泣きしたであろうほど毎日が新しい情報と刺激に満ちていました。

出発前にありがたい仕事の話をいただき、小説の翻訳をしながら海外を放浪するという、長年にわたって憧れ続けていたライフスタイルが、ものすごーーくひよっこながらも実現したことが夢のよう。
自分の生きたいように生きている、とここまで強く実感できる状態はこれまでの人生で初めてかもしれないと幸せに思いながら日々を過ごしつつも、これは私が安定と引き換えに手に入れたものなのだと身の引き締まる思いも。

12年前に私の中のNo.1都市の座を香港に明け渡したNYですが、今回はNYにがつんとハマった10代の頃の感じをなんとなく思い出し、見事に一位に返り咲き。香港と同率一位で。香港に3回行くところを、これからは2回分の予算はニューヨーク行きにアロケートする予算案が自分の中で可決されました。
南米は、人生でそう何度も何度も訪れる場所ではないだろうな、と考えていたけど、今回行った先々にことごとく魅了され、もっともっと南米、さらに中南米のいろんな場所を見たい!いろんな人と話したい!という思いが高まり、スペイン語をちゃんと勉強することを決意。アルゼンチン・タンゴも習う気満々で靴を買ってきちゃった。次回いくときはエミレーツでドバイ経由でもいいな。

しかし、しかし、まさか成田に着いた瞬間に、今までのあらゆる著名人の訃報のなかで最大級の喪失感とショックを味わうことになるとは。。。まごうことなき日本の宝が。。。去年の平成中村座で拝見したのが最後だったなんて。舞台に勘三郎さんが出てくる瞬間に放たれる、あの眩しい光をもう感じることができないなんてまだ信じられない。本当に本当に寂しく残念だけど、勘三郎さんが体験させてくれた魔法のように素晴らしい数々の舞台の興奮は心の宝箱にしまってあるので、たいせつにしながら何度も思い出し続けます。