The Empty Chair

先週のスティング先生の生歌の余韻がまだじわーーーんと残るなか、一曲だけ、ライブで聴きたかったものの今回のセットリストに入っておらずちょっぴり残念に思った曲があります。 今年のアカデミー賞で主題歌賞にノミネートされた”The Empty Chair”という楽…

Sting: 54th and 9th Tour @武道館 (June 8)

6年ぶりのスティング先生ご来訪。声ののびやかさと艶っぽさ、姿勢とスタイルのよさが衰え知らずの65歳。 スティングの歌は、一曲一曲に小説のような膨らみと濃度をいつも感じるのだけれど、その深さや奥行が年齢を重ねるごとにさらに味わいを増していること…

メッセージ (Arrival)

地球上の12箇所の地点に突如あらわれた、巨大なばかうけ(青のりしょうゆ味)。それらの持ち主である謎の宇宙人の言語を理解すべく交流を深める未知との遭遇サイエンスフィクション。と思いきや、これは圧倒的な「個」の物語で、人生のよろこびも悲しみもし…

スプリット

昔『24人のビリー・ミリガン』を読んだとき、これを実写化したら誰がどんな演技をするんだろう?と何度も想像していたということをこの映画を見ながら思い出し、なるほど、これが答えかー!マカヴォイお見事!と感心しました。 すべての人格が登場するわけじ…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス

台詞がいちいち面白くそれぞれの役者の間合いがすばらしい。筋書と展開とリズムが完璧で、スケールの大きな映像が気持ちがいい。相変わらず音楽も絶妙。冒頭の音楽とアクションとグルートの最高コンボで一気に世界に惹きこまれ、最後の最後までずっと楽しい…

グレート・ウォール

大家好!チャン・イーモウの物量作戦、はっじまっるよー!バケモン大繁殖!!人民大量投入!槍を持ってバンジー!壁から巨大ハサミでちょんぎっちゃうぞ!安全性テストを一度もクリアしてない乗り物で長距離飛行がんばるぞ!! やあ、おもしろかった!久しぶ…

美女と野獣

ニューヨークでこのミュージカルを鑑賞したのがもう20年ちかく前であることに気づいて愕然とした。当時『オペラ座の怪人』と二日連続で鑑賞し、ふたつともミュージカルとしては最高で大好きではあるものの、いろいろあって内面がねじねじにゆがんでしまった…

COLDPLAY: A Head Full of Dreams Tour @ Tokyo Dome

ちょっと、もう、信じられないくらい楽しくて幸せな音楽の時間だった!!! Coldplayのメロディアスでドラマティックで優しく力強い歌にどっぷりと浸かり、美しい光のなかで一緒に歌い踊る心地よさといったら!!ドーパミン分泌まつり。 入場時に配られた透…

ムーンライト

エピソードも台詞も描かれている世界もきわめてミニマム。矮小化された表現の行間からあふれでる、孤独な魂の声にならない静かな叫びが印象的で、その寂寞とした人生にちらりと差し込む幾筋かの光をとらえた美しく切ない映画でした。ちょっと眠くなっちゃっ…

Les fleurs de cerisiers

例年のごとくとりつかれたように桜を追いかけて、春。 今年はミッドタウンの江戸富士が特に素敵な景色だった。 目黒川沿いに福砂屋の東京工場があるということに初めて気づいた!なんか嬉しかったばい。 千鳥ヶ淵はちょっと外した位置から見るのも好きです。

キングコング:髑髏島の巨神

コングパイセン!最!高!わたしの心の中の小学生男子が全力でドラミングしながら映画館をかけまわりそうなほどに楽しかった!!!もしもわたしが男性だったら、あんな漢になりたい!そう思わざるをえないパイセンの雄々しさ。あこがれちゃうよね〜。 脚本と…

TWDとGoT

毎週月曜9時に『ウォーキング・デッド』(以下TWD)のシーズン7最新エピソード配信を観る、という最強の月9が今週でおわってしまったー。半年前にTWDを一気に見はじめるまでは「ゾンビやだー無理―こわーい」ってずっと思って生きてきたのに、シーズン7にいた…

パッセンジャー

見たいものをちゃんと見せてくれる嬉しい映画!宇宙の旅のわくわく感、孤独、絶望、愛、はらはらアクション、クリス・プラットの生尻。うん、完璧。 ちょっとタイタニックっぽいノリもあるんだけど、さらにひねりが効いていてかなり満足度たかい。極限状態で…

お嬢さん

こーれーはー!おもしろい!!パク・チャヌクの映画すっごく久しぶりに見たけど、やっぱり濃ゆいな!!! 英国のお屋敷と日本家屋が合体した建物の外観や内装や1930年代のクラシカルな装いにわくわくするし、騙し騙される話の構造もめちゃくちゃ楽しいし、お…

素晴らしきかな、人生

言いたいことはいろいろあるんだけど、なんといっても邦題。フランク・キャプラのあの名作のリメイク?と思わせておいて実はまったくの別物で、コンプライアンス的にいかがなものかと思っちゃうレベル。日本版のポスターが『ラブ・アクチュアリー』感100%な…

ふなっしー春のケツゴボウツアー2017 @Zepp Tokyo (March 10)

説明しよう!ケツゴボウとは、春を迎える儀式の一種。かけ声:「ケツゴボウ!ケツゴボウ!ケツゴボウ!なっしー!」 そんなケツゴボウの季節に梨の妖精に激ハマりした2013年の春。こんなにグッズとか買いこんじゃって、3か月後には飽きちゃって「わたし何やっ…

ラ・ラ・ランド

オープニングが最高な映画ベスト10に速攻ランクイン。ザ・ミュージカル!な群舞が放つ多幸感に泣けちゃう。ブロードウェイで上演してほしいなー。舞台化するのにちょうどいい規模感の作品なのでは。撮影が行われたハイウェイって『スピード』で建設途中だっ…

二月歌舞伎『門出二人桃太郎』

勘三郎さんロスが思いのほか長引いていて、ここ数年は歌舞伎鑑賞から足が遠のいていたのだけれど、三代目勘太郎と二代目長三郎の初舞台はやはり見届けるべきだと天啓が降りたので、千穐楽の一日前にあわてて幕見席に初挑戦いたしました。事前のリサーチによ…

スノーデン

オリバー・ストーン先生による早わかりスノーデン講座。正義感や愛国心を備えた青年が母国の汚れ仕事にはからずもまきこまれ、葛藤の末に得た解放感、みたいなさわやかな仕上がり。つい最近の事件ならではのナイスなサプライズがラストにあるのが良かった。…

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

スクリーンにほんの一瞬ちらっと現れるだけで「あ、いまサミュエルLジャクソンがいた」と認識できるサミュエルLジャクソンの顔面力。ジュディ・デンチお姉様がちょろっと出てくるのが嬉しかった。そしてルパート・エヴェレットの若かりしころの麗しさがもう…

ズーランダー No.2

大大大好きなくだらなムービー『ズーランダー』の15年ぶりくらいの続編。それはもう楽しみにしていたのですが、日本ではDVDスル―の刑。しかも今年のラジー賞にけっこうな数の部門でノミネートされてる!恐る恐るアマゾンプライムで観てみたのだけど、うん、…

未来を花束にして

1912年の英国が舞台なので、『ダウントン・アビー』のシーズン1と同じ年ですね。デカプリオとケイト・ウィンスレットがタイタニック号の上で”I’m flying!”ってキャッキャしていたのも同じ年。婦人参政権運動は、ダウントンではシビルちゃんが支持していたよ…

ドクター・ストレンジ

目がきもちいい!『インセプション』の進化系のような、飛び出す絵本をおりたたむときみたいにパタパタぐにょーんと建物が動く映像(伝わるかな?)のダイナミックさに目がわくわくする! カンババッチさんの「人間性に問題ありな天才」の演じ分けの引き出し…

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

誰か!パンを買って!早く買って!!!というハラハラ感に翻弄される名作でした。 ナイロビのテロリストたちの動向をドローンで探り、ロンドンの会議室でその処遇を決めて軍部に指令を送り、ネバダの米軍基地でドローンを操作して攻撃する、という21世紀の戦…

沈黙-サイレンス-

映画の感想の前に個人的な話をすると(いつものこと)、父方の祖父母の代まで隠れキリシタンだったことと、小・中学校でエクストリームなカトリック教育の学校に通っていたことで、キリスト教に対する近しさと疑問、そしていかなる状態でも信仰を強く持ち続…

ホワイト・バレット (三人行)

映画館で香港映画を観るの、すっごく久しぶり。久しぶりに見たユキちゃん(ラム・シュー)のお腹が記憶にあった以上に真ん丸でぽっこりしていたのがちょっと脂肪肝とか心配。ジョニー・トーのユキちゃんの使い方は今回も万遍なく素晴らしくて愛さずにはいら…

When you wish upon a star

しぶんぎ座流星群とやらが観測できる今宵、実家のベッドにぬくぬくの状態で寝転んで、枕元のでかい窓を開け放して満天の星空を眺めています。なんかハイジみたいな気分で楽しい。そしてさっき明るい大きな流れ星が見えた!ラッキー!イェエエーーイ(サンシャ…

Bonne Année 2017!

新年快樂!本年もよろしくお願い致します。健やかで愛と笑いに満ちた、自由で幸せな1年にします。毎日なにかしらひとつはがんばるようにしよう。今日は数の子と白豆が美味しく仕上がっていたので良しとします。お雑煮もわりといいかんじにできた。餅は焼かず…

Merci 2016

2016年もおもしろい1年だった!幸せだった!!仕事では上司が3人変わったり、人員がちょこちょこ変わったり、激務だったりしながらも、いい人たちに囲まれて毎日笑って働くことができてありがたい。8月のふなっしーの武道館ライブで感極まって大泣きしたのは…

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

★Spoiler Alert★ 本作の結末やエピソード4の展開におそらくかなり触れています。本作未見でネタバレNGの方はここから脱出ポッドでそっとお逃げいただければこれ幸い。またのお越しをお待ちしております。May the Force be with us. ドニーーーー!ド兄さん!…